2011/12/22(水)
「続きぃ!!」
音楽室に子ども達が入って来て
取材陣のテンションも上がり
湊小避難所で良く顔を会わせていた顔ぶれと
「その子ども教室ぅ」に来ていた、おてんばサエも居る
ショウちゃんも居て、いつも、兄弟でいた男の子
ルキアもケイスケも黒板の方を向いてくれ、、、怒られてしまう、、、。
音楽室に集まる、湊小学校の全校生徒達
最後に六年生が入って来て
ソラを写真におさめる、終業式に来る前に、ソラママに頼まれた写真、確かに、アップしておきましたよぉーーっ!
寒そうでした
そして「終業式」は始まる
先生方の話しの後に
子ども達の代表が作文を読んでくれる
作文を聞いていて
こちらもかなり身体に力が入ってしまう
前に出る、進んで行く、そんな放っといても随分遠くまで進んで行く様な
印象を受けた後に
校長先生が
「15年後の皆さんは何歳でしょう?」
子ども達が答えている姿を見て
自分の15年後を想像してしまう
まずは、何を描いているのだろう?
父と母は今まで通り笑っているのだろうか?
自分の弟の子どもは高校生になるな?
などなど考えていると
校長先生が
話し始めてくれる
「15年後の湊を担うあなた達へ」
子ども達に対しての内容を聞いていて
何も押し付けがましく感じられない
むしろ、その質問は校長先生本人が、自分自身にも
きっと質問をし
自分の「答え」を見つけた後なんだと感じる
この質問は
この音楽室にいた取材陣含めて
室内全ての人の頭に止まった
子ども達が
「26歳かぁ?」
なんて、年齢を口々に話しているのを聞いていて
勝手に動揺してしまう自分
小学6年生に15歳を足しても
「27歳!」
自分は
「31歳なんですけど?」
なんて、自分に話しかける、、、やれやれ、、、。
そして、先生は気が付けば入れ替わり
「ピーポー!ピーポー!」
女性の先生が大きな声を出す
「はい!これは何の音?」
この質問、いきなりのシチュエーションは非常に面白い!
子ども達は、手を挙げ始める
いきなり参加が出来るイベントの様に音楽室の空気感が切り替わり
元気な教室に様変わり
「はいっ!」
そして、質問は、もちろん一つだけではない、その後も続き
話しを聞かせて頂き、考えさせて頂いているうちに終業式は終わってしまう
音楽室に残された学年は、なぜ、終業式中に話すのか?
なんて聞かずに、来年も同じ学年を繰り返しますか?
との質問に、静かになるのだが、、、一人の男の子だけが「うん!」と頭をうなずかせていた姿
で、自分の顔は緩んでしまう
先生と校長先生の絡みと、話しの伝え方の丁寧さは、沢山の事を学ばせて頂きました
「ありがとうございます」
先生方に挨拶をして、一階へ
職員室の前で、さよならを言い
石巻市立住吉中学校を後にする
三人で近くの「丸亀製麺」でうどんを食べて
「その子どもサイクルぅ」2号店へ
加藤さんは仮設団地に前回来た時の写真を配りに向かい
自分は、吉田ちゃんが石巻市役所から頂いた表を見ながら
「新年辰年お餅大作戦」のルート、残り持っているお餅の袋はざっと
430袋である
あくまで個人的見解なのだが
大型の仮設住宅は、大型のボランティア団体が多々関わって入るのだが
7世帯規模の「仮設団地」が沢山石巻市にはあるのも実情
自分の居る石巻市湊二丁目は周辺に「ボランティア団体」が滞在している所がいくつかあり
炊き出し、バザー、低価格フリーマーケット、月一開催フードコートを「ヤマサコウショウ」さんも企画しては運営している
ただ、石巻市のサンファンパーク近くの大森にある
地図では何処に在るのかわからない7世帯規模の仮設住宅
車がないとお年寄りの方は到底買い物にも行けないだろと思う
実情詳しくわからない分勝手な想像に時間をかけてしまいがちだが
「お餅大作戦」は地元の小売り店から「チームまっぴらー」から来た寄付を全額使いお餅を買い
小分けにした物を仮設住宅に配るといった企画だ
当初の目的は地元の小売店にお金を落して
その対象を仮設住宅に分散するといった企画で自転車で配る
というもので、「お餅」ではなく
年越し用の「乾麺」で地元業者、又は小売店といった事を考えていたのだが
「チームまっぴらー」のケンケンと自分の都合を考えると
接点は23日の一日
クリスマス前に「乾麺」ソバはなぁ?なんて声を結構聞いた所
元本部ボランティアの阿部ちゃんが「餅搗き」したい!
と言う所から
「日持ちのする餅」と言う所でメニューが決まるのだった
ケーキなんてのは、地元の、パン屋さんの、ケーキ屋さんの営業妨害に繋がるんじゃないか?
なんて考えてしまうからである
「その子どもサイクルぅ」
は営業妨害をせずに自営業者間でどのようなネットワークが作られるか?
を勝手に考えて、敵も、見方も、有益である事を実行したいので、、それは出来ない
そこで、小売店で
「旨い」切り餅、これを購入する事にする
袋からバラした後は、温度差のある所に持って行くとカビが生えやすいので
「その子どもサイクルぅ」2号店の一階作業場と、二階の大部屋の奥にと保管している
ハッキリ言って、作業場の方は外気と同じであります
コウジ、吉田ちゃん、自分の身体さん、サンキュー!
そして、明日が23日となっている
作業を進めていると
夕方にいきなり、雪見大福が部屋に入って来たので
そのまま、ルート、友人の居る仮設住宅の情報を探してもらう
大福の住んでいる周辺の小規模「仮設団地」である
今回は、餅の個数も決まっているので石巻市内に限定、35世帯以下の「仮設団地」に配る事にする
「チームまっぴらー」ケンケンにも、案を投げる
自分の案にオーケーを出してくれたのでそのまま作業を続けて行く
「記念写真屋さん」加藤さんの協力もあり、明日は、車班、自転車班に別れようか?
なんて話しも上がるが、事実細かく動ける事も決まり配送範囲も広がりを持てるのだ
こうなってしまったら、一番重要なのは地図
全く石巻の立地の判っていない方でも、極力迷わずに辿り着ける様にしないと、、、と考え
車班用に作成を考え
自転車だけで配る事もなくなったので
まわる地区の絞り出しをコウジと進めて行き
雪見大福には、彼女の友達の居る仮設住宅の住所を見せてもらうと
松島住所、石巻に通学しているからといって、石巻に住んでいるとは全くもって限らない事を思い出す
雪見大福は帰り、一階「東助」では、加藤さんと「東京サポート」松田さんが仲良く飲んでいて
参加したくも、次回と言う事でお許し下さい
市役所の表を新しくやり変えて行くコウジ
位置の関係をまとめて行き、再短時間で「餅」を配れる様に細かく整理して行く
自分は地区地区に餅の個数をばっくり計算して
作業場へ
弟もざっと手伝ってくれる
日付が変わった辺りで
コウジが仮設住宅の世帯数、距離、位置を簡単に見られる
マップに突き当たる
表の仮設住宅の名前を、順番に検索していたら見つかったとの事で
簡易地図の作成を始める
「石巻市仮設団地MAP」
グーグルマップからのもので、上の
URLにアクセスすると
石巻市の仮設住宅の位置情報が簡単に見て取れ、世帯数も簡単に見る事が出来る
別の松島、南三陸にしても同様である
そして地図を作っていると
3時を回り、4時頃
コウジに寝に行ってもらい
世帯数計算をしながら
マップの作成の続きを始めて
配送順を考えて構成して行く
ケンケンの到着は四時間後
それからの出発なので
印刷だけはしておきたい
周辺マップを作ってしまい
6時には一階作業場の餅をざっくり分けて
出発まで身体を休める事にするのである